漫画メモとか。
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男爵校長DS/ÖYSTER について、ちょこっと感想とか。
男爵校長DS(2)

コミックハイ!にて連載されていた4コマ漫画『男爵校長DS』(以下、DS)の最終巻が発売されました。この作品は『男爵校長』(以下、無印)という前作と連なるシリーズものの2作目で、実質的には両者に差異はありません。ちなみに現在は『男爵校長High!』とのタイトルで、同誌で連載中です。

DS2巻の試読はこちらで可能。

無印とDSはメインキャラクター(主人公である緑髪の少女アリカと、その学友達)、舞台、時を同じくする作品であるにも関わらず、タイトルを別のものにして区切りをつけているのは、無印終盤からとみに高まったドラマ性を前面に押し出すためだったのかな、というのが最終巻を読んでの感想です。
無印もギャグだけでなく、自分の在り方や周りの色々なことに悩む少女達の青春グラフィティのような側面を持った作品でしたが、その最終回で、何故かアリカのことを知っている謎の研究者・月彦の登場によって、アリカと彼を巡る関係性という重要でミステリアスな要素が生まれてしまった以上、それまでと同様の進行ではドラマを語る部分があまりにも少なくて……みたいな感じだったのかな、と思いました。

男爵校長(2-01)
無印2巻より。
「DS」(第三校舎と呼ばれる研究室)の月面紳士・月彦。友人である小夜子さん(表紙・黒髪お下げ)達もアリカを"アリカ"と呼んでいる中、月彦だけがアリカを"明璃花"として捉えているのです。音としてはどちらも変わらないんだろうけど、こうやって文字として見ると明らかな違いがあることが分かります。

男爵校長DS(1-02)
DS1巻より。
"返事をする月"を自称するだけあり、アリカやその友人達の抱える不安に対しても、彼は一応の答えを提示してくれます。それ自体は役に立つものだったりそうでなかったりですが、重要なのはそれを受けて少女達が未来を向くことなのでしょう。彼のアドバイスの内容そのものは、そこまで大きな役目を果たすものではなかったんだと思います。

さて、アリカを始めとした面々の成長、未来への姿勢を保つことを促すために登場したように思われる月彦ですが、確かに彼の登場によって、アリカ達は確かな一歩を進んだように見受けられました。

この月彦の正体は、かつてアリカの母が経営していた喫茶店の常連客で、アリカの初恋の相手(と思われる)青年だったことが最終的に明かされるわけですが、彼が月面紳士としてアリカの前に現れたことの理由等が分かってくると同時に、アリカの心は「当時」へと飛びます。

男爵校長DS(2-04)
DS2巻より。
リボンを解き、かつての髪型と同じものにすることで、「当時」の自分に戻るアリカ。

幼い彼女と月彦が交わした約束を果たすために、月彦がアリカに接触を図ったことを知った時、アリカは再び月彦への想いを復活させます。
ですが、実はその想いは最初からすれ違っており、成就しないものだということに気付いたアリカは、「当時」、そしてそれに囚われていた「今」の自分との決別を図り、またも直截的にヘアスタイルでそれを表現することになるんですが、そこにアリカの成長を見ました。
で、以前から気になってたエピソードがあったんですが、それに対する解答(って程のものでもないけど)も同時に示されたような気がします。

男爵校長(2-02)
無印2巻より。
こんなエピソードです。何かしらのイベントがある時、「となりにステキな人がいたらいいな」と彼氏を欲しがる小夜子さんに対して、それはオカシイと諭すアリカ。こういう考えの子がいてもいいとは思うんですが、結局小夜子さんの考えに対して微妙に難色を示したままのアリカにちょっとだけ違和感を覚えました(同意を示しているようなシーンもあるんですが、茶化しているようにも思えるので判断を留保しています)。何だか、やけに頑なに見えるというか。彼女のこんな態度も、月彦のことが無意識にでも脳裏にあったんだとしたら、納得がいくような気がするんですよね。上に書いたように「当時」に別れを告げた「これから」のアリカなら、小夜子さんの意見に意外にあっさり同意したりしちゃうんじゃないかなあ、と思わないでもないです。いや、それとももっと拒否反応を起こすようになったりするのかな?

他に、アリカと共にいることが最も多かった小夜子さんも大きく成長したように感じました。
彼女が月彦の言動等から「DS」の研究内容を察知し、それがアリカを傷付けるような内容のものでないかどうかを確かめるため、単身で月彦の研究室へと乗り込むエピソードがあります。

男爵校長DS(1-03)
DS1巻より。
「DS」=「ドラゴン・スレイヤー」。今日の不可能を明日の可能とする研究者のシンボルとされるそれに気付いた小夜子さんは、恐怖心を抑えつつ月彦を問い詰めるわけです。冒険や危険という言葉を知ってはいても、それは単なる知識に過ぎず、経験の裏付けはない。それにも関わらずたった1人で行動を起こした小夜子さんは、アリカのために一皮剥けたといっていいんじゃないでしょうか。

男爵校長DS(2-03)
DS2巻より。
また、小夜子さんの夢に、誰かが毎夜のように現れるというエピソードがあります。その夢の人は、小夜子さんの分析によると「誰でもない、自分をずっと舞ってくれる人」。言い方を変えれば、自らを取り巻いている「世界」のことなんですが、それとの関係を前向きに捉えようとするこの姿勢であるとか、そもそもそういった夢を見るようになった彼女の心理状態であるとかを形成するに当たっては、月彦の研究所に単身で乗り込んだ経験も生きてるように思うわけです。言葉としてしか知らなかった冒険や危険を体験することを通じて、知識と実際の乖離に触れることで、一度自分自身について色々と思索する機会を得たんじゃないかなあ、なんて。

こんな感じで、ドラマ要素をたっぷりと楽しめる4コマ、それが『男爵校長』シリーズなんでございます。僕の文章だと、ちょっとその魅力は伝わりにくいかもしれません。その上、暑さで疲れてしまったせいでギャグ部分についてちっとも触れてないし。試し読みやら、以前書いた『毎週火曜はチューズデイ!』の感想やらが幾らかは参考になると思います。
まあ何だ、とにかくオススメ! ってことなんですよ。といっても、チューズデイのが僕は好きなんですけどね(←

ÖYSTERさんのブログはこちら→"Oに点々"

関連:『毎週火曜はチューズデイ!』感想


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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

4コマ(双葉社) | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2009/08/14(金) 04:03 ]

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