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大正野球娘。(2)/伊藤伸平(原作:神楽坂淳)
大正野球娘(2)

COMICリュウにて連載中の、女流スポ根(っぽい)漫画第2巻。
欧化の波は衰えないながらも、男尊女卑の風潮はまだ根強く残る大正時代。そんな時勢の中、東邦星華高等女学院に通う女学生達が、ひょんなことから決まってしまった男子学生との野球対決に向け、奔走する姿を描いた作品です。
今月はこれが1番の楽しみでした。あ、けど連載で読んでるとはいえ、凄く楽しみなことに変わりはない『おいでませり』も月末に出るのか……

アニメの放映日程が発表され、原作最新刊(『帝都たこ焼き娘。』)、更にはこのコミック版最新単行本も発売されたということで、今月は『大正野球娘。』愛好家には激動ともいうべき日々だったのではないでしょうか……とまで言ってしまうと、さすがに過言かな。
残念ながら僕は原作既刊を読み終わっていなかったので、すぐには最新刊に移れず、何だか「乗り遅れてる感」を拭えません。ちょっと寂しい。

さてこのコミック版第2巻では、物語が大きく動きます。乃枝さん(表紙左上・眼鏡っ娘)と環(表紙右下・洋装で1人佇む少女)の画策によって、"桜花会"(欧化にかけています)なる西洋文明の積極的普及を図るお茶会が開催され、そこで貿易商社のお嬢様である晶子(表紙・金髪の投手)や吝嗇家として知られる「偏奇館先生」(永井荷風のことらしいです。断腸亭から引っ越したのが偏奇館?)と知り合いである小梅(表紙・給仕姿の子)のコネを上手く利用し、男子と「対等に」野球の試合をすることが、女性の地位向上にも繋がる云々との演説により客を煽ることで、彼女達は野球道具を揃えたりするためのパトロン獲得に成功するのです。

当時は女性が野球をする、なんてことを考えて作られた野球道具一式はなかったでしょうから、試合に臨もうとするだけでも大層な資金がいる、ってことなんでしょうね。
この資金集めや、乃枝さんによる金属バットの考案などを経て、当初はお嬢様の戯れといった感も否めなかった彼女達の行動も、周りを大きく巻き込んでの「運動」としての側面を持ち始めてきたんではないかと思います。いけすかない男の鼻柱を折ってやりたい、という晶子の個人的な欲望が、女性が低い地位に押し込められていたことの是非を問うような、社会への一石に変じかねないような……

それでも、あと一歩のところでそうはならないような気もするんですよね。晶子を始めとした、中心となる少女達はあくまで良家の子女であって、決して地べたを這いつくばって不自由な生活をしているわけではない。道徳心を磨き、教養を得るべく高等教育も受けていて、人格的に屈折してたりするわけでもない。だからこそ、自分達が嵌められている枠を広げることは望んでも、枠そのものを破壊するようなことまでは欲していないんじゃないか。
とはいっても、「男子と女子との野球勝負」が彼女達の手を離れてしまったときに、どうなってしまうかはまた別の話なんですよね。場合によってはその事実だけが担ぎ上げられてしまったりすることもあるのかもしれません。……で、自分で書いておいて何だけど、よく分からない。誰か僕に理解できるように教えて下さい(ノ∀`)

大正野球娘(2-03)
上で書いたようなことを僕に印象付けたのが、このシーン。晶子が野球で負かしたい相手は、許婚なんですよね。

さて、話が大きく動き出したこの巻ですが、それと同時に乃枝さんが大活躍な巻でもありました。
第1巻に登場した怪しげな筋力養成ギプスに続く発明品、人造投手(要はピッチングマシーン)「鉄腕男子」のお披露目、既に書いた"桜花会"の発足、金属バットの考案……軍師と呼ぶに相応しい彼女の才覚が、あらゆる場面で発揮されています。
ちょっと工学に入れ込み過ぎててオカシな空気を漂わせながらも、基本はしっかりお嬢様。そんな乃枝さん好きな方は是非購入しませう。ちなみに単行本折り返しのキャラ紹介は未だに「乃絵」になってますね。誰も指摘しなかったんだろうか……

大正野球娘(2-02)
こういうコミカルなシーンは、やっぱりコミック版が強いですね。台詞回しのテンポはいいし、シンプルな絵柄だけどキャラの表情は豊富だしで、かなり魅せてくれます。それにしても乃枝さんのマッドサイエンティストっぷりが凄い。

大正野球娘(2-01)
"桜花会"にて洋装をしなければならなくなった際の、この微妙な嫌がり方といったら! 恥じらう乃枝さんがあまりにも可愛くて可愛くて……キャラデザ等含め、コミック版の乃枝さんが1番好きです。

あ、あと小梅と許婚の恋の展開も読んでてニヤニヤできてオススメなのですよ。
時代が時代、更にはきちんとした教育を受けている少女達が主役なので、恋愛にしろ何にしろその行動はやっぱり上品なんですよね。少し面白おかしく描写されているところがあっても、こちらの想定の範囲外に飛んでいってしまうなんてことはないので、非常に安心して読めるのが、この作品の最大の魅力なのかもしれません。

伊藤伸平さんのサイトはこちら→"伊藤伸平OFFICIAL HP"

関連:『大正野球娘。』(1)感想


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4コマでない漫画 | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2009/06/23(火) 02:37 ]

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